月見の家
このイベントは終了しました。
足を運んでいただきました皆さま、誠にありがとうございました
開催日程:2022年2月11日(金・祝)~23日(水・祝)
時間 :10:00~17:00
場所 :新潟県新潟市秋葉区新津本町
- 若い夫婦が生まれた町と古家具と古建具と -
家の計画は、当然ながら「建てる人」が大きく影響します。また、ピンとこない方もいるかもしれませんが「建てる場所」も重要になります。方位、面積、周囲の環境や地域性、、、敷地にも個性があるからです。
この家のクライアントは、計画当初まだ20代という若いご夫婦とお子さんの3人家族。相談に来られた時、お子さんはまだお腹の中でした。
お二人は共に日本的なモノ、いわゆる"和"が好きで、色々なコトやモノに"和"が取り入れられていました。結婚式の会場や旅行の宿泊先も、身の回りの小物まで。
そして生まれ育ったご実家や地元をとても大切にされていました。計画においてはおそらく、新築でありながらも、それぞれご実家のような空気感を潜在的に想像しているのではないか?という思いもありました。
共に検討し、購入した敷地は、新津駅に程近い古い町の中にあります。4mに満たない幅員の細い前面道路が少し曲がっていて、懐かしい日本風情を感じさせる町並みです。
そして、ご主人のご実家の目と鼻の先であり、奥様のご実家からも徒歩10分程の位置関係。
"家"が重なり"大きな家族"をイメージさせる場所です。
見学会概要
開催日
2022年2月11日(金・祝)~23日(水・祝)
時間
10:00~17:00(受付時間)
ご予約については、各時間2組までとし、目安として2時間区切りとさせていただきます
土日は現地にてスタッフが待機しております。当日でもお気軽にお問合せください。
平日は事前予約にて開場いたします。前日までのご予約をお願いします。
場所
新潟県新潟市秋葉区新津本町
※お施主様への配慮により会場案内図の公開は控えさせていただきます。ご予約確定後に案内図などをお送りいたします。
感染症拡大防止対策
感染症予防・拡大防止対策として私たちは日々の健康管理を徹底し
・マスクを着用し、ご案内・打合せをさせていただきます
・定期的な換気と、ドアノブや手すりなど手に触れる部分の消毒を行います
・内覧後のご相談や打合せについては、個室などに分かれて行います
ご参加される方にもお願いです
・マスクの着用と、会場内にご用意しておりますアルコール消毒液にて手指の消毒後にご協力をお願いします
(37.5度以上の発熱、咳や強いだるさなどの症状がある方は入場をご遠慮ください)
・受付でご記入いただきます『芳名帳』には、お名前だけでなくご住所・ご連絡先のご記入もお願いします(万一の際の備えとさせていただきます。ご希望されない限りこちらから連絡はいたしません)
ご来場いただきます皆様の安全を配慮し開催させていただくイベントですので、何卒ご理解・ご協力の程、宜しくお願いいたします。
ご予約・お問合せ
Mail:info@cobo.work
Tel :025-385-6177
建築設計ユニット
jinroku×cobo
- 月見の家 -
Tukimi House
"和が好き"といっても、"和"の何がとか、"和"のどこがという話しになると、人それぞれ異なります。当然お二人は、どこかのAさんたちとも、Bさんたちとも違います。また、なんとなく好きという感覚的なことも多く、ご本人でも具体的なところまで理解していないこともあります。
言葉の奥の心に触れるのは、そう簡単ではありません。最近では好きなモノの写真を見せてくれることが増えました。しかしそれは、好きなモノの一つでしかないので、簡単には“答え”として採用することはできません。“最終的な答え”にたどり着くために、それらをヒントにしながらストライクゾーンをもっと細かく探る必要があります。
いつものことですが、じっくりとコミュニケーションを図りました。長岡にある古材や古道具も扱う製材屋さんに欄間や建具を探しに行ったり、ご親戚の家に古い箪笥や照明、硝子を見に行ったり、家具屋さんを回ったり、私が過去に設計したオーナーの家を見学に行ったりと、たくさんデートを重ねました。
身近で懐かしい昭和を感じる日本的なものやかわいいものに心動くお二人を見ていると、大切なことは、非日常的で特別な“和”ではなく、小さな頃から目にして触れてこられた暮らしの延長線上にあるのではないかと改めて感じました。
そう、お二人にとって大切な"和"とは"実家感"であり、それがこのプロジェクトのテーマになると思いました。
そのテーマからスタディを重ね、古い欄間や箪笥、今は作られていない硝子や照明など、共に厳選した『好きなモノ』を要所に散りばめています。
「ウチは自分たちのために、ソトはみんなのために」
人の「個性」は当然大事なことなのですが、一方で「社会性」もまた必要です。ご夫婦が生まれ育った地元となればなおさらです。
周りの人との関わりは、出来れば支えてもらえたら嬉しいし、嫌われたくはないはずです。その為には、周りの人にも喜んでもらえるようなあり方が望ましい。せめて気持ちが乱れないように。
姿形は町並み(周りの家たち)をお手本にしています。古民家風にして"時"を戻すようなこともせず、現状維持というか、その町の"時"の流れを変えないように、ただ身を任せる、そんな感じを目指しました。
以前からそこに存在していた感じが纏えれば、お二人の人柄(思い)が町に繋がっていくのでは、と考えたからです。
庭工事は春になりますが、予定している緑が植わると、きっと新しい住まいが古い町並みの波長に合っていくのだと思っています。
お願い
クライアントのご厚意により、お引渡し前の家をお借りして開催するオープンハウスです。
小さなお子様がおられるご家族も多いと思います。
落ち着いてご覧になるためにもお子様を預けて参加されるか、
ご一緒に来られる場合は手をつないだり抱っこされるなどの
ご配慮をいただけますようお願いいたします。
敷地面積:177.86㎡(53.69坪)
延床面積:104.34㎡(31.50坪)
構造規模:木造2階建
建築地 :新潟県新潟市秋葉区新津本町
用途地域:第一種住居地域
設計期間:2020年11月~2021年8月
工事期間:2021年8月~2022年2月
フラット35S適合
(一次エネルギー消費量等級5)
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