LDKの窓の構成

LDKのメインの窓は、南の庭に面して大きな引き違いの掃き出し窓としています。窓の役割はたくさんあるため、計画は実は簡単ではないのです。まずは外との関係。外観のデザインはもちろんのこと、外からの人の視線にも配慮が必要です。当然ながら中からの眺めはとても大切です。

この家では、庭との関係(庭への出入りと草木や空を眺めること)を優先に考えました。中から見て左障子が出入口で、右障子が緑や空を眺める用です。これ以下の寸法では成り立たないし、これ以上の寸法では耐震性が劣る、そんなちょうどのサイズになっています。

そして、採光。単に明るければいいということではなく、陰影を意識することが大事だと思っています。また、光はイコール熱であることも考えなくてはいけません。窓の前に植えた落葉樹(カツラ)が、夏の強い日差しは遮ってくれ、冬の暖かい日差しは取り入れてくれます。

さらに、換気と通風。風を流すには入口と出口の2ヶ所が必要です。反対側(北面)のキッチンと洗面脇に窓を設けて風が流れるよう考えています。日中はメインの掃き出し窓を開けて、夜はその脇に付けた横すべりの小窓を開けることにしました。防犯のことを考えると大きな窓は開けにくいからです。

ちなみに小窓の網戸は木製建具とし、邪魔な存在にならないよう配慮しました。


jinroku×cobo

新潟県新潟市中央区高美町7-2

TEL:025-385-6177

MAIL:info@cobo.work

Instagram

Facebook