バランス良く性能を取り入れる

-要望と予算に合わせて最適な性能を提案します



気持ち良く、安心して暮らせること。これは誰もが家に求めることだと思いますし、もちろん私たちも大切な事だと思っています。断熱性能や省エネルギー性能、耐震性能等々、数値化できる性能は比較がとてもしやすい反面、その数値を上げることだけに重きを置いてしまうこともしばしば見受けられます。しかし偏りすぎるとプランや窓の計画などに多大な影響が及んでしまいます。また、性能を上げるための資材や設備に優れたものを採用しなければならず施工も増えるとなれば、当然建築コストの増加に直結します。





そして地震などからも守られなければなりませんから、耐震についてもしっかりと考えています。安心面を担保するなら全棟構造計算としたいところですが、これについても費用が掛かります。予算にも上限があるわけですから、費用面とももうまくバランスをとらないといけません。“標準仕様”でハイスペックな家は一見安心で素晴らしいものに感じると思います。けれども自由設計の家の場合は住い手も間取りも条件も一棟一棟違うので、中には相性の悪いモノだって出てくることがあります。


と、こんな感じに書いてしまうと性能について少し批判的に感じられてしまうかもしれませんね。ですが決して性能をないがしろにしているわけではありません。


私たちも長きにわたって安心・快適で気持ちのいい家をつくるために、標準的な仕様を考えています。

一応目安としては、


外皮平均熱貫流率 UA値/0.5程度

断熱等性能等級/等級5

一次エネルギー消費量等級/等級5

耐震等級/等級1~3

(バランスしっかり、壁量計算では等級2相当以上)


数値的には概ねこのくらいを基準にしています。





軒の出や庇で建物内部への日射をコントロールしたり、季節の良いときには風を取り入れる窓をしっかりと計画。庭や景色を眺められるような居場所を設けたり。性能数値の面で快適性を担保しつつ、建築で心地良さや気持ちの良さを感じられたら暮らしはもっと豊かになるのではないでしょうか。


まずは無駄に大きな建物にせず、負担がかかるような構造にならないように間取りと一体で考え、耐力壁の量とバランスをファーストプランの段階からしっかりと検討しています。建築基準法で定める耐震等級1はあくまでも最低限。当然ですが壁量計算でも必要な耐力壁量だけでなく、偏心率やバランスを考慮して設計しています。

もちろん要望と予算に応じて耐震等級2、3に上げることも可能です。



また、いくら家が丈夫だとしても肝心の地盤が軟弱では意味がありません。私たちは全棟地盤調査を行い、必要に応じて適切な地盤補強計画を行います。新潟は地盤が弱いところが多く、ほとんどの場合で地盤改良などの工事が必要になります。そこで基礎は布基礎を基本とし、補強計画に応じてベタ基礎へ変更することもあります。

適切に地盤改良がなされた敷地に、設計士及び現場監督が鉄筋やコンクリートなどの仕様を確認し、更に第三者機関である瑕疵担保責任保険会社による配筋検査を行なうことで、地盤保証(10年)と、建物の瑕疵保証(10年)が付与されます。